学校長挨拶
よりよい社会をつくる人となろう
本校は、明治40年4月に福井県初の工業専門の教育機関として福井工業講習所の創立を祖とし、以来、本年度創立117年目を迎える深い歴史と豊かな伝統を持つ本県工業教育の拠点校です。産業界の技術革新に対応するため、校名変更と学科改編を繰り返し、現在は、機械システム科、化学創造科、産業デザイン科、電子電気科、情報工学科の5学科を設置しています。これまでも産業界に人材を供給するという産業教育学校の使命を全うし、高度な工業技術を身に着けた有為な専門人材を社会に輩出してきました。本校の卒業生達は、地元産業界のみならず世界各地で活躍しています。
本校の教育信条は「よりよい社会をつくる人となろう」です。国土も狭く資源も少ない逆境の中、近代日本は、工業技術立国として繁栄してきました。それを支えてきたのは工業技術者として活躍する工業高校の卒業生達です。高精度の工業製品製作に欠かせない機械加工技術、空気や水などの環境指数を測定する化学分析技術、生活をより豊かにするデザイン技術、電気の発送配電や家電製品製作に必要な電気技術、AIやIoTに代表される情報技術など、現代日本の生活や経済を工業技術が支えています。このように工業技術の社会貢献は非常に大きいものがあります。本校では、探究的な学習活動や創造的な部活動等を通して、工業に誇りを持ち、教育目標でもある正義を愛し、責任を重んじ、常に技術の研さんに努め、よりよいものづくりができるだけでなく、よりよい社会をつくる人づくりを目指しています。
< 中学生の皆さんへ >
皆さんがこれから生きていく社会は、未来を予測することが、非常に困難であるといわれています。そんな時代を生き抜いていくためには、能力や熱意とともに、人としての正しい考え方をもつことが何よりも大切です。本校で機械、化学、デザイン、電気、情報の専門を学びながら、人として正しい考え方を身に付け、よりよい社会をつくる人となってください。
結びに、本校校歌に「真理を窮め、社会に尽くす」「夢と友情 つねに燃え立つ」という一節があります。本校教職員は、皆さん一人ひとりの夢の実現のために様々な支援を行い、幸せな人生の歩みを手助けします。
令和6年4月1日
福井県立科学技術高等学校
校 長 加藤 龍一
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