学校長挨拶

ごあいさつ

本校は、明治四十年の創設以来、「よりよい社会をつくる人となろう。」という教育信条のもと、地域と社会に貢献できる人材の育成に努めてまいりました。工業に関する専門的な知識や技術の習得に加え、自ら課題を見いだし、考え、他者と協働しながら解決していく力を育むことを教育の柱としています。変化の激しいこれからの時代においては、単に知識を持つだけでなく、それを活用し、新たな価値を創造する力が求められています。本校では、地域や企業、大学等との連携を通して、社会と結び付いた実践的な学びを推進し、生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す教育を進めています。

こうした教育の中で、私たちが大切にしているのが「科技 PRIDE」と「科技 BRAND」です。「科技 PRIDE」とは、本校で学ぶ生徒一人ひとりが、自らの学びや成長に誇りを持ち、高い志をもって挑戦し続ける姿勢を指します。一方、「科技 BRAND」とは、本校で培われる確かな力や人間性、そして社会から信頼される存在としての価値を意味しています。日々の授業や実習、部活動、学校行事といったあらゆる場面での積み重ねが、生徒の中に誇りを育て、その姿がやがて学校全体の価値として社会に広がっていくと考えています。

本校の中庭には、創立百十周年を記念して植えられた楠(クスノキ)があります。楠は大きく成長する木として知られていますが、そのためには、まず地中にしっかりと根を張ることが欠かせません。目に見える幹や枝の成長は、その見えない部分での地道な積み重ねに支えられています。この楠の姿は、本校で学ぶ生徒の成長のあり方と重なります。日々の授業での学び、基礎基本の定着、仲間との関わりの中で培われる思考力や協働する力といった、一見すると地味で目立たない努力こそが、将来大きく成長するための「根」となります。

やがて、その根がしっかりと張られたとき、生徒たちはそれぞれの分野で大きく枝葉を広げ、社会の中で活躍していくことでしょう。本校での三年間は、その土台を築く重要な時間です。一つ一つの学びを大切にし、自ら挑戦し続ける姿勢をもつことで、確かな成長へとつなげてほしいと願っています。

今後も本校は、「科技 PRIDE」と「科技 BRAND」を大切にしながら、生徒一人ひとりの力を伸ばし、未来の社会を支える人材の育成に取り組んでまいります。

校長 大正公丹子

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